最近の砕け。

最近の若い人はどうなのだ。

散々日本など個性がないといった挙句、
ここにきて日本に目を向けろ。

そんな簡単に自分を変えていいのですか?

誰かに言われてすぐに自分を失うのですか?

何も残さない人間(ヒト)になるのですか?


ここで文章をひとつあげておきます。

ここにひとつのパンがあります。

それを持っている一人の男。

飢えて物欲しげにパンを見る子供。

しかし、彼のパンはひとつしかない。

彼はそれを子供に上げた。

それで彼はは救われました。

そこに一匹の商人が通りました。

「あなたは、ひどく空腹でしょう。

それでも少年にあげたのですね。

きっとあなたは満足しているでしょう。

もし少年にパンを与えなかったら、

あなたは後悔するでしょう。

人生の一コマにその日の子供の顔が浮かぶ。
                         マル曽根輔「人生とわたし」より


少なくとも上げた彼は後悔などしていませんね。

その後、この彼はどうしたのでしょうか?

飢え死、それとも・・・・

この後に書かれているのですが、

実際のところは、パンに毒が入っていたのです。

そうです、彼は子供の肉を狙っていました。

人生とは、そんなものです。